花郎(ファラン)【1話】のあらすじ(ネタバレなし)
幼い頃捨てられ、賤民の村で育ったムミョンとマンムンは、マンムンの家族を探すために王京に来た。マンムンと同じ首飾りを持っているはずの家族を、首飾りだけを手がかりに都で人探しをするムミョンとマンムンだが…
花郎(ファラン)【1話】の感想(ネタバレあり)
時は1500年前の新羅(チヌン王12年)。賤民の村にムミョン(無名)と呼ばれる男がいた。
ムミョンに向かい合う3人組の男。ひとりが「頭が2人いたら困るんだ」とムミョンに向かって話しかける。「だったらお前がやれ」とあっさりいうムミョンに拍子抜けする3人組。
穏便に済ませようとしていたムミョンを、3人組の男は「母親に捨てられて名前をつけてもらえなかったんだってな」とからかう。
怒ったムミョンはサイコロを振る。サイコロの目で「鼻を殴る」と出た。男たちと殴り合いになろうとした時、ムミョンは突然の激しい眠気に襲われ、倒れて寝てしまう。
そこにムミョンの親友マンムンが飛んでくる。ムミョンがやられたと思ったマンムンは男らに殴りかかるが逆にやられてしまう。
そこでムミョンが目を覚ました。やられているマンムンを見て「許さねえ」と言う。
逃げる3人組は川の向こう岸まで走って行くと、わたってきた木の橋を落としてしまう。向こうへ渡るすべを失い背中を見せたムミョンを見て、3人組はまたムミョンをからかう。
ムミョンは踵を返すと向こう岸に向かって走り出す。3人組がちょうど「あいつのあだ名は何だったっけ」「犬鳥(ケセ)。犬のように早く、鳥のように身が軽い...」と言う話をしていた瞬間だった。
向こう岸に向かって軽々と飛び上がるムミョン。
王京(ワンギョン)ではチヌン王の母チソ太后がウィファという投獄された男に「王を守るために、貴族の息子たちで親衛隊を作れ。それが成功すれば私は王座を退いてもよい」という話を持ちかけていた。
村ではマンムンが「王京に行く」と、嬉しそうにムミョンに話して聞かせる。首飾りを見て「これを手がかりに父さんや妹を探すんだ。」と笑顔で話すマンムンにムミョンは「明日は都の壁を登るぞ。」と言う(都へ入ると賊民は殺されるようだが、彼らはどうしても都へ行きたいんですね。ムミョンはついていくだけのようですが)
その夜、チソ大母に簡書が届く。「今夜、東門を今夜通る」と言う内容だ。「私に断りもなく」と漢書を握りつぶすチソ太后(誰が通る?)
東門を通った男二人。門番をしていた1人が「今の方はもしかして王様でしょうか?なんと凛々しいお姿でしょう」と言うが、その後すぐ仲間に斬られてしまう。
同じ夜ムミョンたちが王京への壁を登っている。壁を上りきったところにいくつも生首がありビビる2人。
都ではアロという語り部が人々に物語を聞かせていた。聴衆の中にチヌン王サムメクチョンもいた。そしていつしか眠ってしまったサムメクチョンに「眠れたのですか」と聞く側近のパオ(サムメクチョンは不眠症のようですね)
博打場を訪れたムミョンとマンムン。男らがイカサマをして一般人から金を巻き上げようとしていることに気づいたムミョンは男に勝負を買って出る。相手の男達とモメて大騒ぎになったムミョンたちは賭博場から逃げ出した。「夜、城門前の旅籠で落ち合おう」といいムミョンとマンムンは2手に分かれる。
ところは変わってタイソ。ウィファがタイソの主ピチュギを呼び「若くて美しい男はいないか?」と尋ねる。流行りのものが揃っているタイソには、若者がこぞって訪れるのだ。
語り部のアロが取引先に賃金の支払いを求めていたが支払われたのは雀の涙ばかりの賃金だった。腹を立てたアロは、その場にあった杏酒を飲み干してしまう。酔っ払ってフラフラ歩いているアロが転びそうになったところを抱き止めた男がいた。それはムミョンだった。
酔っ払っているアロに呆れたムミョンはそのまま立ち去ろうとしたが、馬にひかれそうになっているアロを見るに見かねて再度助けた。ムミョンの顔をよく見て、酔っ払いながらも「とても美形ですね」と思わずつぶやくアロ。
サムメクチョンが王宮へやってきた。「なぜここへやってきた」と厳しく問いただすチソ太后。11年前王が崩御した時、チソ太后は、まだ幼かったサムメクチョンを守ってくれ、と涙ながらにパオに託していた。
夜マンムンがムミョンを待っている。約束したとおり、城門の旅籠の前で待っていた。そこで、刺客と思しき者が現れ旅籠の中へ入っていったのをマンムンは目撃した。刺客はサムメクチョンを殺しに来たのだった。簡単に刺客をとらえてしまうサムメクチョン。そこへ入ってきたチソ太后の部下クミジャンが刺客を殺した。
様子を伺いに旅籠の中へ入ってきたマンムンはサムメクチョンの顔を見てしまう。マンムンを追いかけるクミジャン。「サムメクチョンの顔を見たものは全員殺せ」とチソ太后から命令を受けているのだ。
すんでのところでムミョンに助けられたマンムンは「どうやら俺は王様を見てしまったようだ」と打ち明けるがムミョンは信じない。
翌日、オクタガクに着いたマンムンが艶やかなオクタガクで見とれていると、目の前を通った女の子がマンムンが持っていた首飾りと同じものをつけていた。「ちょっと待って!」と言うマンムンは取り押さえられてしまう。女の子は振り向くが、訳が分からずそのまま中に入っていく(オクタガクは今で言うクラブみたいなところのようですね)
オクタガクの中ではパンリュとスホの二大美男子勢力がぶつかっていた。別な部屋では、語り部アロが物語を語っていた。
一方、ムミョンはタイソでマンムンの首飾りを見せて見覚えがないかピチュギに尋ねていた。
オクタガクではアロが物語を語っていたところ、美男子二大勢力のケンカが勃発し、聴衆がみなそっちへ行ってしまう。1人になったアロの背後から1人の男が現れた。